【国際マーケティング】4P_Product
マーケティングにおいて、4Pをもとに、販売戦略を練り上げることが多い。
今回は4Pのうち、Productの観点から、国際マーケティングを説明します。
対象とするのは店頭販売の商品です。化粧品、玩具、キッチン用品、掃除用品、健康食品などがあります。基本的には当てはまると思っています。
貿易の場合、ほとんどは国内で販売している商品を、今度は海外に売りだそうというパターンが多いと思います。
ご留意頂きたいのは、
●値段
1、国内で売れたから、「売れる商品」である証明にはなりますが、海外でも売れるわけではありません。
2、上代の変化は必ず起きます。商品には上代があり、その上代が狙ってる顧客層があります。上代が変われば狙ってる層も変わります。つまり戦略の再確認が必要になります。
●包装
1、文字表記。日本ではokでも海外ではNGなものがあります。
2、PKG変更。国内ではシーズンに合わせて商品PKGをリニューアルしますが、海外の場合、登録したPKG(つまり表記や文言)が同じでないと同じ商品とみなされないことがあります。
●イメージ
1、日本では低価格帯の商品でも、関税などを加えたら、現地では日本よりも高い値段になります。日本よりGDPの低い国なら、中価格帯か高価格帯になることがあります。
2、知名度0からの市場開拓の場合、日本製や無添加、メーカー様が商品に対する拘りを全面に押し出して、商品のあるべきイメージを作る必要があります。
●販促品
1、試供品。商品は本体だけではありません。商品を知ってもらうための試供品、サンプル品も立派な商品です。
2、POP、ポスター、パンフレット。日本語のままの方がいい国もあります。
つまり、ほぼほぼ、商品の新しい定義を作り上げるということです。
定義づけるために、コストを加算して、上代を割り出します。販売するエリアの平均収入を確認、自社商品の立ち位置、ライバルを見つけます。
商品は、売り場に置いてあるモノだけが商品ではありません。販促品もイメージも、包装も、売り場も、全て合わせて商品となります。
自社の商品を狙ったところに置けるように、自社の商品とは何なのかを分析することはとても大事です。