【国際取引】取引の条件
国際取引に限らず、ビジネスを行うにあたりリスクは常に一定のものが伴います。
ビジネスはゲームであり、ゲームを行うにはルールがあります。ルールには相手のルールと自分のルールが、さらにあります。自分と一緒にゲームする相手の間にルールを作り、そのルールを守ることで、ルールに守られます。
今回は取引条件のうち、金銭のやりとりについて話しますが、まず貿易取引(輸出)で起こりうるリスクを羅列したい
・代金が支払われない
・並行品による市場の破壊
・代理店契約後、代理店の業績が著しく悪い
・代行業者から起こる値崩れによるブランドの崩壊
・不良品の返品処理
・運搬中で破損
・偽物
・代理店が安売りによる在庫処理
・海外売上が悪いため、国内部隊に嫌味を言われる
・海外進出の問題によって社内の分裂
・為替変動により利益がまるまる吹っ飛ぶ。
ざっくりこんなものでしょうか。
マーケティングやブランディングの話も含まれていますが、商品代金に限って言えば、100%前金!
これ以外、受け付けてはいけません。絶対ルールの1つです。
このルールを守ることで、大変多くのトラブルを回避できます。
金額が1000万、5000万と大額になっても、前金!
譲歩できるステップとしては、信用状取引があるが、お互いにとって損です。まず手間がかかります。そして金もかかります。筆者は銀行に1-2万円を払うより、前金で払える条件に整えるように努力したいです。
そして円建て。為替の恩恵を受けない代わりに、そのリスクも回避する。今人民元も国際通貨になりましたから、ドルという選択肢は、無理して選ぶ必要はありません。
前金ということは、入金してから、商品を発送します。送金してからではなく、入金してからの発送です。
商社の場合、入金してから、メーカーに支払いをします。
国際取引に限らず国内でも同じですが、海外の企業さんがどんな理由を付けて、交渉してくるかわかりませんが、自分たちのルールを絶対に守り抜くことが大事です。不変をもって万変に応じる。
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